この記事では啓林館のFocus Goldについての、私なりのレビューや感想を書いていきます。
10年くらいから難関大学志望者を中心に評価されだした比較的新しい、マルチタイプの辞書的参考書で、レベルとしては青チャートと赤チャートの中間位と個人的には思います。
マスター編、チャレンジ編、実践編の3部構成になっています。
マスター編はいわゆる、基本事項のまとめと、教科書レベルから入試基本レベルまでの例題と類題のセット、章末問題が各単元に掲載されています。
チャレンジ編では近年の入試問題を中心に応用レベルの問題が、Level up問題と演習問題の2部構成で収録されています。
実践編では、それまでに扱った問題の中で、より理解が深まるような内容の説明がされています。
※ 参考書の使い方についてはこちら
レベル | 入試標準レベル~入試最難関レベル |
用途 | ・高校の日常学習(マスター編) ・大学受験数学の典型問題学習 |
特徴 | ・定義や公式はコンパクトにまとめられており、一部コラムなどで証明はされているが、教科書に書かれているであろう細かい部分は省略されていることが多い。そのため、同じ会社(啓林館)から出版されている教科書と併用することが前提と言える。 ・マスター編の例題・練習問題は教科書レベルの基礎計算から、入試の基本レベルの問題まで収録されているので使い勝手は良い。 ・コラムとして書かれている内容も非常に勉強になることが書かれている。 ・チャレンジ問題からは一気に難易度が上がるので、苦手な人はひとまずマスター編をやり込むことに専念するとよい。 ・書店に置いていないことが多く、学校で配られなければわざわざ買う必要もない。 |
対象者 | ・啓林館の教科書を学校で使っている現役高校生。 ・難関大学を志望し、数学が入試科目で課される受験生。 |
ここまでで、非常に良い参考書とは書きましたが、難点としては書店に置いていないことが多いことで、学校で配られなかった場合はわざわざ手に入れずとも青チャートやシグマベストの理解しやすいシリーズでも十分とは思います。
学校で配られる参考書というイメージが強い為、受験参考書とは別物という印象を受けがちですが、学校で配られたら日常学習から難関大学受験までこの1冊で対応できる非常によい参考書ですので、上手に使いこなすと良いでしょう。