前回の記事では、高校数学が中学数学からぐんと難しくなる(感じる)理由を軽く述べ、それに対する勉強法を大まかに説明しました。
今回は、数学に限らず、そもそも「勉強する」とはどういうことなのか、について話していきたいと思います。
そもそも
「あ〜、よく勉強した〜!」
というのは、どういうことなのでしょうか?
例えば数学の勉強で言えば
「問題集の問題を大問20個も解いた」
「今日は数学を2時間も勉強した」
というのを「よく勉強した」という人もいるでしょう。
当然、それが全く意味がないとは言いません。
勉強するにあたり、問題や時間は必要ですから。
しかし、それがよく勉強をしたかどうかのメインにはならないと私は思います。
私にとって「勉強をした」というのは
勉強前よりも1つでも賢くなっていること。
だと思うのです。
なので、いくらたくさんの問題を解いたり、時間をかけても、その結果なにか新たに得るものや、それまで理解できなかったことや、間違った理解をしていた部分が解決しなければ、ほぼ無意味だと思うのです。
逆に言えば、たった1問しか問題を解いていなくても、たった10分しか経っていなくても、それによって何か得られればそれは勉強になったと言えます。
きちんと普段からそういう意識を持って勉強している人にとっては当たり前と思うかもしれませんが、予備校講師として仕事をして十数年、案外何も考えずに勉強している人が多いというのが私個人の感想です。
前回の記事で
「知識や解法を覚えないまま問題に取り掛かって、当然解けない上、正しい答えだけ確認して、終了とするのはそれは最悪な勉強である。」
といったのはそういう理由からです。
結局何のプラスにもなっていないわけです。
次回の記事では、数学の問題が解けなかった場合、どのようにそこから対処すれば良いのかをお話しようと思います。
前の記事:高校数学の勉強法①