この記事では数研出版の通称『白チャート』についての、私なりのレビューや感想を書いていきます。
マルチタイプの辞書的扱いの参考書の中で、4色チャートの中で最も基礎レベルの位置付けです。内容は教科書レベルの基本計算から、章末問題レベルの内容までのもので、完全に日常学習用の範囲に留まる参考書です。
他の3色同様でまずは要点(定義、公式など)のまとめ、その後例題と練習問題が用意されている構成で、黄チャート以上に、数学が苦手な人や初学者を意識した非常に丁寧な書き方がされています。
良い意味で、教科書範囲の内容以上のことには触れないように収めてある参考書です。そのため、難関大学や、理系大学を受験しようと考えている受験生には完全に物足りない参考書です。
※ 参考書の使い方についてはこちら
レベル | 教科書レベル |
用途 | ・教科書レベルの問題の辞書的扱い ・学校の授業の復習、定期テスト対策などの日常学習 ・定義、公式などの知識の確認 |
特徴 | ・公式のまとめ、例題と類題のセットがきちんと用意されている。 ・入試問題レベルのものは単元末でもほとんど扱っておらず、理系大学受験にはやや不足。 ・計算の工夫や答案の書き方のようなコラムがあり、それは入試に非常に役立つものも多い。 ・数学が教科書レベルから苦手な人に最適。 |
対象者 | ・学校の数学の授業についていけない、ついていきたい現役生 ・教科書レベルから苦手な受験生。 |
表の特徴にも書いていますが、ところどころに計算の工夫や、アプローチの仕方、答案の書き方などのコラムも書かれており、高校1年生から教科書の復習としてしっかり使い込んで教科書内容を完璧にして、受験学年になってから志望大学に応じたレベルの入試問題集か赤チャートを追加でやるのが最も良いと思います。
また、教科書レベルから学び直しが必要な受験生や、教科書範囲の学力で十分で苦手という受験生の方にも向いています。