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予備校神話(?)の崩壊②

前回の記事の続きになりますので、もしお読みでない方はまずこちらをお読みください。

コロナ禍、不況、少子化という悪材料が重なったこともあるのでしょう。
この数年で私が出講している予備校でも生徒数が目に見えて減るようになりました。
よのようになった予備校の末路はコストカット、人材カットです。

私が出講をしている予備校では、私は毎年数学の授業を、高卒生と現役生で各校舎、週2コマの授業と1コマの成績が振るわない生徒の補講を依頼されていました。
昨年末の次年度契約の時点でも
「次年度も今年度と同様のコマ数、日数で」
といった話だったのが、年の初めに
「次年度は補講は無しで」
といきなり「 同様のコマ数 」が破られました(笑)
そして、その後、1学期が終わり、先日の夏期講習も終わろうとしていた8月下旬、
「2学期からは現役生と高卒生の授業を合同にし、コマ数は半分にする。」
といきなり決定事項として通達されました。
これにはさすがに多くの講師の先生も仰天したようです。

まず、事前に何の相談もなく、すでに決定事項になっていること。
これは当然です。
次にそれが2学期が始まる直前であったことです。
もう合同になりコマ数が半分になることは避けられないとしても、それが7月などのまだ時間に余裕があるうちならば、先生によっては他の予備校のコマを増やしてもらうとか、個別指導の塾や予備校で抜けた分を補うという対処法もあったでしょう。
しかし、時期が8月下旬です。
9月からのお仕事がもらえるような求人なんてそうそうありません。
いつも一緒に授業をして、駅まで一緒に帰る普段温厚な先生も、
「これはさすがに頭にきますわ…」
と、言われていました。

これまでにも、いくつか、出講をしていた予備校が勤務する中で経営難になり、コマ数の減だったり、
「生徒が増えたら依頼しますので今は待っていただけますか?」
というような、実質解雇なのですが雇止めのようなことは体験してきました。
中には
「次年度は木曜日も依頼したいので空けといてください!」
と言われて、空けておいたら4月になって
「生徒がいないので先生好きによそでお仕事を入れて大丈夫です。」
という肩透かしをされたこともありました(笑)
乗り越えられたので笑いごとにしていますが、 経営難という状態はそういった不義理を平気でさせてしまいます。

子供がいる限り教育という仕事は必ずある。
だから塾や予備校の仕事もなくなることはない。
これは事実で、完全に無くなることはないでしょう。
しかし、今はかつてのような、
『大きな教室に生徒があふれるほど入って、人気講師が劇場のような面白い授業をし、それで難関大学にみんな受かっていく 』
という、時代ではありません。
スタディーサプリのようなアプリ、教育系youtuber、オンライン指導といった、それまでになかったもの、それまで未発達だったものも大きく勢力を伸ばしてきました。
そういった中で、塾や予備校が生き残るというのは簡単なことではありません。
そして、その塾や予備校を渡り歩いて生活をしていく我々予備校講師も、のんびりと
「来年も今年みたいに何とかなるかな~」
と、のんきで構えていれる時代でもなくなってきました。
とはいえ、私はその中を生き残ることが楽しいと思って、この仕事を続けているのですが(笑)

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