• まろりんの遊び場♪
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金の切れ目より縁の切れ目

 私は大概のことについては基本的に怒りません。というか、喜怒哀楽も基本的に手段の一種と思っているので、怒って見せることで相手に事の重要性の追い風にしたり、笑うことで重い空気にしないようにしたりといった感じで、実際は心の中はあまり何も感じないことがほとんどなのですが、そんな私でも
「それをされたら今後の関わり方を見直す。」
ということはいくつかあります。

 その一つが、借りたお金を雑に扱う行為です。
 私自身、周りの人間から呆れられるほどお金についてはうるさいです。サービスで仕事をするということは絶対にしないし、長い付き合いの職場でも、情や縁という言葉で忖度することもないです。
 お金は自分の時間と労力と引き換えの対価ですから、きっちり仕事をする代わりにきちんともらう。それが当たり前だと思うし、逆を言えばきちんとお金をくれるところに対してはそれなりの仕事をして見せるのが当然だと思っています。
 なので、そういった自分の時間と身を削って得たお金を、他人にぞんざいに扱われるというのは我慢ができません。

 実は先日、緊急でお金が必要だという知人にお金を貸したのですが、その際に
「振り込まれているか確認をちゃんとしてね。」
と言ったにもかかわらず、平気で2日間返事もなく放置され、遅くなるにしても、それをいつ確認するのかすら言ってこない、挙句に数日経って、お金が必要になる期限の日の前日に確認すると返事がきました。

私が実際は振り込んでなかったり、何らかのミスで違う振り込まれていなかったらとかも考えられないのか、そもそもこんな感覚だからお金に困るんだろうし、そこまで考えがまわらない人間ならば、今後関わっていればまた面倒事を起こしかねないと思いつつ、お金がないことの苦しさは私自身、身をもって思い知ってはいるので、
「返さなくて良いが、今後一切かかわるつもりはない。」
と、貸したお金は手切れ金として相手にあげることにしました。

相手にとってはどれぐらいの価値の金額か分からないですが、私個人としては最悪返ってこなくても後悔しない額だったので、そこはしっかりお互いに事前に話しましたし、お金の貸し借りがもとで人間関係が崩れることはよくあるので、そうならないような今後の接し方についても確認をしていたのですがそれ以前の問題でした。
まず、どんなに少額で、後できちんと返すとしても、借りた時点では第三者が労働で稼いだお金が動いているので、それを早急に確認するという礼儀の問題もあると思うのです。
しかし、それ以上に、借りないといけないくらい困っているのに、「振り込んだよ」という私の連絡を受けて、そのまま平気で確認を後回しにしている時点で、その人の危機管理の程度が知れます。

 お金を貸す前に相手をよく見ることは大事ですが、お金を貸した後のほうがもっとよく見るべきだと改めて思うできごとでした。

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