何年か前から、ブログやホームページをちょこっと作っては放置し、結局使わないので削除したりと、長続きしなかったのですが、昨年からの新型コロナウィルスの蔓延を契機に、仕事もリモートワークを取り入れたり、今年は仕事以外での個人の趣味として解答速報をやってみて、
「インターネットを使ってできることって、思った以上に沢山あるな。」
と思いました。
塾や予備校で講師をしている立場から、授業の基本は生の対面だと思っています。しかし、昨年のように緊急事態宣言が出たときには、私が出講している予備校はすべて、一時すべての対面授業をオンラインや映像授業に切り替えて実施しました。
このとき、最初は対面とは異なる授業の準備や、生徒の反応が分かりにくい、生授業との勝手の違いによる進度変化などの不便を感じましたが、同時に
・面談や補講用の映像配信などはオンラインでも十分な効果が得られること。
・生徒管理ができるオンラインツールが思った以上に沢山ある。
・私の場合、個人のホームページを利用することで、授業時間外でも知識や情報の公開ができる。
などといった、オンラインが持つ利点もはっきりわかり、導入せざるを得ない状況になったおかげで、実際に運用してみるという経験ができたことは、これからの自分の仕事を見直していく上で非常に良かったことだと思います。
今でも大学ではオンラインの講義が続いているところも多いようですが、高等学校までの学校や塾、予備校では基本完全対面授業が復活しています。私自身も仕事柄、人にものを教える土台は対面授業だと思います。しかし、だからと言って「対面の方が良い」、「いや、オンラインの方が良い」というような、どちらの方が良いのかといった論争ではなく、対面授業での不十分な点を、オンラインを積極的に上手に取り入れることでより効率の良い行き届いた教育ができるシステムを作ることを考えることが今後重要なのではないかと思います。
今後ワクチンが十分有効な効果をもたらしたり、後遺症も含めて新型コロナウィルスの有効な治療法が確立された場合、元の生活に戻そうとするでしょう。マスクやフェイスシールドも不要で、気兼ねなく話せ、遊びに行ける日常に戻るのは今や世界中の人の悲願です。しかし、だからといって収束したら「大変だったけども元に戻ってよかったね。」だけで済ますのはもったいないと思います。
このコロナ禍で得られたもの、気づくことができたもので、有益なものは継続し、日常に取り入れていき改良していくことが、コロナ渦を乗り越えたあとの巻き返しの重要なポイントになるのではないかと思います。